囲碁大会の持ち時間
囲碁の大会はほとんどが秒読みで運営され、ヨーロッパでは一般に持ち時間 45 〜 60 分に 30 秒の一期 5 回です。米国囲碁協会(AGA)の大会は代わりにフィッシャー方式を使い、US Open は60 分 + 一手 20 秒です。Ing ルールの大会はIng 方式を使い、各 2 罰点で追加の一期を三つまで買えます。プロの対局は数時間の持ち時間で打たれます。
ヨーロッパの大会
ヨーロッパの大会は、欧州囲碁連盟(EGF)の大会規定とその加盟連盟のもとで運営され、ほとんどが秒読みを使います。持ち時間は日程によって変わりますが、延長はほぼ常に同じ形です。
| 設定 | 一回戦の長さ | 典型的な大会 |
|---|---|---|
| 45 分 + 30 秒 × 5 | 約 2 時間 | 週末大会、一日三回戦 |
| 60 分 + 30 秒 × 5 | 約 2.5 時間 | 大規模な大会、一日二回戦 |
| 30 分 + 30 秒 × 5 | 約 1.5 時間 | 速い週末大会、一日四回戦 |
| 10 分 + 30 秒 × 3 | 約 30 分 | 併設大会、早碁大会 |
30 秒の一期 5 回はヨーロッパではほぼ定数です。長い終盤を打ち切るには十分で、しかも一回戦が予定を超えないだけの量です。持ち時間が日程の調整つまみになります。
EGF の規定はIng 方式も扱っています。持ち時間が尽きた対局者は、持ち時間の 6 分の 1 の一期を三つまで取れ、それぞれ地の計算のときに 2 点かかります。珍しい方式ですが、大会がこれを使うなら時計は一期と罰点の両方を数えなければなりません。Ing、NHK杯式、累進方式をご覧ください。
アメリカの大会
AGA は秒読みではなくボーナス方式で運営しています。US Open は60 分 + 一手 20 秒で打たれ、AGA は対局がレーティング対象になるための最低の設定を公表しています。
| 設定 | 性格 |
|---|---|
| 60 分 + 20 秒 | US Open の形式 |
| 30 分 + 10 秒 | レーティング最低基準のうち最短。きびきびしている |
| 20 分 + 15 秒 | 中間 |
| 10 分 + 20 秒 | 持ち時間は少なく、ボーナスは大きい |
理由は日程です。秒読みでは、時間内の着手が毎回一期を戻すため対局は原理的には無限に続きえます。ボーナス方式では時計がなお下向きに推移するので、一回戦が予定の長さに近く終わります。多くのアメリカの棋院はいまもカナダ式 — 45 分に 10 分ごと 25 手 — も使っています。単純な機器で運用でき、説明も容易だからです。
プロの対局とタイトル戦
プロの囲碁は長い持ち時間の秒読みを使います。通常のプロの対局は一般に各対局者に 2 〜 3 時間と 60 秒の一期 5 回を与えます。主要なタイトル戦はさらにずっと長く、日本の最長のタイトル戦は二日にわたって打たれ、持ち時間は何時間もの単位で、対局は夜に封じられて翌朝再開されます。
日本のテレビ大会である NHK杯はその意図的な対極です。持ち時間はまったくなく、一手 30 秒に 1 分の考慮時間 10 回。放送枠に収めながら真剣な内容を保つために存在し、独特の一定したリズムを生みます。
自分の大会の持ち時間を選ぶ
日程から逆算してください。日程が唯一、動かせない制約です。
- 一日の回戦数と一日の長さを決める。8 時間で四回戦なら、組み合わせ、休憩、超過を含めて一回戦あたり 2 時間を切ります。
- そのうち約 75% を対局に割り当てる。2 時間の枠なら、約 90 分で終わる持ち時間です。
- 二人がそれぞれ持ち時間と延長を使うと、おおよそ持ち時間の 2.5 倍になる。持ち時間 30 分なら 75 〜 90 分の対局です。2 時間の回戦に 45 分 + 30 秒 × 5 が使われるのはここから来ています。
- それから延長を選ぶ。30 秒の一期 5 回はヨーロッパの安全な既定値です。終了時刻の保証をより強く求めるなら、AGA のようにボーナス方式を使ってください。
- 告知には持ち時間を正確に書く。「45 分 + 30 秒 × 5 の秒読み」は曖昧さがありません。「45 分」はそうではなく、三通りに解釈されます。
スマートフォンで大会を運営する
スマートフォンを大会の時計に使うことは棋院の水準では次第に普通になっており、実務上の要件は明確です。すべての卓が同じ持ち時間を正しく設定されていなければならず、運営者は対局をやり直さずに誤りを直せなければなりません。
Byoyomi Timer はこれに対応します。標準的な大会設定のプリセット、同じ設定を卓のあいだで再現できるよう名前を付けて保存できる独自設定、そして対局中に時間・一期・石数を調整する審判用ツールです。画面は点灯し続け、Live Activity によってロック画面でも計時を続け、接続なしで動きます — 電波の弱い会場では役立ちます。
説明会で対局者に伝えるべきことが二つあります。通知を消すこと、そして読み上げを使うかを会場として決めることです。15 卓がそれぞれ声で秒を読む部屋は、考えるのに良い場所ではありません。ビープ音のみと無音のモードは、まさにこのために存在します。
